隣の家と住所が同じです。変更は出来るの?

住民票・戸籍・市区町村等

はじめに

 

◆ こんな悩みがある方にオススメの記事です ◆

 
Q 同じ住所が存在するのはなぜ?

Q 同じ住所を解消する方法はあるの?

 
 
皆さんの中には、

建物を購入された際に、

不動産屋さんから購入建物の住所の案内で、

「隣の家と住所が同じなので、郵便物の誤配防止のために表札は必ず出しておいて下さいね。」

と案内されて、

「えっ。」

「同じ住所なんてあるの?」

なんていう経験をされた方もいらっしゃるのでは?

この記事では、
同じ住所が存在する理由やその解消方法などについて解説していきたいと思います。

ではでは、早速に。
 

 


 


 







 


 

◆ リンク先のご案内 ◆

❝ この記事の要約を見たい方はま と め

❝ この記事に出てくる用語の解説や出典・引用元などは用語解説&出典・引用元一覧

❝ 投稿記事の一覧を見たい方はサイトマップ

❝ この記事の関連記事は住所の決め方について解説してみました。|住居表示実施編

❝ この記事の関連記事は住所の決め方について解説してみました。|地番編

  

 

同じ住所が存在するのはなぜ?

まず、
同じ住所の建物がある理由は、

 ⇩⇩⇩

建物の住所を決定する方法に原因があります。

 
 
では、
その建物の住所を決定する方法とは?

それは、
以下の二つの方法のことです。

 ⇩⇩⇩

①住居表示の実施によって建物の住所を決定する方法(住居表示方式)

②土地の番号(地番:ちばん ⇨ 用語解説&出典・引用元一覧 へ)を元に建物の 住所を決定する方法 (地番方式)

(※ 「住居表示方式」「地番方式」の呼称は、正式な呼称ではありません。この記事の読みやすさを考えて、便宜的に「住居表示方式」「地番方式」 と表記しております。)

 
 
それでは、
建物の住所を決める方法
「住居表示方式」と「地番方式」で、
同じ住所になってしまうケースを以下にご紹介していきますね。
 
 


ケース①:建物が隣接している場合 |住居表示方式

以下の図のように、
建物が隣接している場合で、
建物の玄関(出入り口)が同じ基礎番号にあたる場合に、同じ住居番号がそれぞれの建物に付番されます。

※以下の事例での①建物と②建物の住所は、「1番2号」となります。

 


ケース②: 幾つかの建物で同じ道路を使用している場合 |住居表示方式

以下の図のように、
幾つかの建物の玄関(出入り口)が、
同じ引き込み道路を利用するように建てられた場合に、
その引き込み道路の出口の基礎番号を住居番号として、同じ引き込み道路を利用するそれぞれの建物に同じ住居番号が付番されます。

※以下の事例での①建物と②建物の住所は、「1番3号」となります。


 


ケース③:一つの土地の上に、二つの建物が建っている場合 |地番方式

以下の図のように、
一つの土地の上に、二つの建物が建っている場合には、二つの建物の敷地となっている土地の番号(地番)が、
それぞれの建物に付番され同じ住所となります。

※以下の事例での③建物と④建物の住所は、「5番地7(又は、 5番地の7 )」となります。

 
  



~目次に戻る~


 

同じ住所を解消する方法はあるの?

 
ここでは、
前章でご紹介した建物の住所が同じになってしまうケースで、
その解消方法の一例とそれに伴う主な変更の手続きをご紹介致します。

尚、
解消の方法にも、
建物の住所を決める方法 が「住居表示方式」と「地番方式」では、
違いますので、それぞれご紹介いたします。


住所に枝番の付番を申請する |住居表示方式

住所自体を変更することは出来ませんが、
同じ住所を解消するための一例として以下のように、
付番された住所に更に、枝番を付番する手続きがあります。

同じ住所で郵便物の誤配が度々あるなどの場合にはご検討されてはいかがでしょうか?
また、お手続きの際には事前に各市区町村にご確認下さいね。

※例示で使用しております町名「大黒八丁目」は架空の町名です。実在はしておりません。

(枝番を付番する前の住所表記例)
・渋谷区大黒八丁目 5番5号
  ⇩
(枝番を付番した後の住所表記例)
・渋谷区大黒八丁目 5番5ー1号

※枝番の表記は各市区町村により異なります。

 
 
この枝番を付番する手続きは、戸建ての建物が対象です。
アパートやマンションはアパート名やマンション名で区別できるため対象外となります。

また、
この手続きは建物所有者からの任意の申請手続きですので強制ではありません。

尚、
第三者が所有する同じ住所の建物について枝番を申請することは出来ません。
(※枝番の申請が出来るの建物は、自身が所有する建物のみです。)


住所に方書をつける |地番方式

こちらも、住居表示方式の地域と同様に、住所自体を変更することは出来ませんが、
同じ住所を解消するための一例として以下のように、
付番された住所に更に、 方書(かたがき ⇨ 用語解説&出典・引用元一覧 へ) を付ける手続きがあります。

※例示で使用しております町名「大黒八丁目」は架空の町名です。実在はしておりません。

(方書を付ける前の住所表記例)
・渋谷区大黒八丁目 7番地8
  ⇩
(方書を付けた後の住所表記例)

・渋谷区大黒八丁目  7番地8 A方

 
 
こちらの方書を付ける手続きは、戸建て以外のアパートやマンションも対象となります。

尚、
方書を付けたい場合には、事前に各市区町村にてご相談下さいね。


注意点:枝番が付番された場合に必要となる主な変更手続き

ここでは、
住所に枝番が付番された場合に必要となる主な変更手続きを以下にご紹介致します。

尚、
住所に「方書」がついた場合に必要となる変更手続きは原則ありませんが、
念のため各市区町村にてご確認下さいね。

■ 身分証等に関する変更届出
・住民票の住所変更届出
・国民健康保険、健康保険等の住所変更届出
・年金の住所変更届
・マイナンバーカードの住所変更届出
・在留カード等の住所変更届出
・運転免許証の住所変更届出

■ 所有名義の変更届出
・車検証の住所変更届出
・生命保険、損害保険等の住所変更届出
・銀行、証券会社等の口座の住所変更届
・不動産の住所変更登記

■ 生活に関する変更届出
・電気、ガス、水道、電話、NHK等公共料金の住所変更届出
・郵便等の配達物の住所変更届出
・学校、勤務先等への住所変更届出
・友人、親戚等への住所変更の案内

 
 



~目次に戻る~
 


 







 


    

 

ま と め

 
 
最後までこの記事にお付き合い頂きありがとうございました。

同じ住所の建物がある理由やその解消方法についてご紹介してきましたが、
お役に立てたでしょうか?

以下に、この記事の要約を箇条書きにまとめてみましたのでご参考として下さい。

ではでは、また次回の記事にて。
(^^)
 
sorahachiは
人気ブログランキングに参加しています。
今回の記事が「参考になったよ」という方は、人気ブログランキングバナーを押して応援頂けると励みになります。併せてフォローバナーも押して頂けると、更に ”感謝” です。
(^^)
 ↓↓↓


 
 

ま と め

 
 
Q 同じ住所が存在するのはなぜ?

■ 同じ住所の建物がある理由は、以下の住所の決定方法にその原因があります。
 ・住居表示方式
 ・地番方式

■ 住居表示方式の地域では、以下のケースで同じ住所となる場合がある。
 ・建物が隣接している場合
 ・幾つかの建物で同じ道路を使用している場合

■ 地番方式の地域では、以下のケースで同じ住所となる。
 ・一つの土地の上に、二つの建物が建っている場合
 
  
Q 同じ住所を解消する方法はあるの?

■ 住居表示方式の地域では、建物に枝番を付ける。

■ 地番方式の地域では、建物に方書を付ける。

■ 注意点:建物に枝番を付けた場合には、住民票などの変更手続きが必要となります。
 尚、方書の場合には、原則、変更手続きはありません。
 
 



~目次に戻る~
 


 







 


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました