- はじめに
- 自分がしたい登記を確認するには、登記が必要となった原因を特定すること。
- 登記原因を特定するための3つの質問
- 登記原因と登記手続きを特定する具体例
- 例1)購入した不動産に所有権の登記をした後に、購入した不動産に引越し住所を変更した所有者の方。
- 例2)購入した不動産に所有権の登記をした後に、結婚し氏名を変更した所有者の方。
- 例3)不動産を売買代金を支払い購入し、購入不動産の所有権を取得した方。
- 例4)父親が所有する不動産を、父親の死亡により相続でその所有不動産を取得した方。
- 例5)夫が所有する不動産を、贈与により妻がその所有不動産を取得した。
- 例6)不動産を購入される方からの住宅ローン申込みにより、住宅ローンを貸し出した金融機関。
- 例7)不動産購入時に借入した住宅ローンの借入金全額を完済した。
- 例8)不動産購入時に借入した住宅ローンの借入金全額を完済した。尚、所有者の住所変更もあり。
- ま と め
はじめに
⇩⇩⇩ それは、
自分がしたい登記を確認する事。
この記事は、
不動産の登記手続きが、
◆全く分からない。
◆ぼんやり何となく分かる。
という方を対象として、
不動産登記手続きを進める上でまず最初にして欲しい事を書いてみました。
冒頭でも紹介しましたが、
最初にして欲しいこと、
それは・・・。
自分がしたい登記を確認する。
です。
個人の方が登記手続きをする機会はそう多くなく、手続き自体にも馴染みが無い方のほうが多いかと思います。
ですので、
登記手続きをスムーズに進めるためにも、
最初に、
自分がしたい登記を確認しておくことが大切になってくるのです。
ここが、 ”ぼんやり” していると・・・。
例えば、
登記手続きで分からない事を、
自分で調べる場合、何を調べたら良いかが分からず・・・。
はぁ~。( ´Д`)
法務局(登記所)で登記の相談をする場合でも、相談員の方に何を相談すれば良いかが分からず・・・。
はぁ~。( ´Д`)
司法書士さんに依頼する場合でも、司法書士さんに何を依頼すれば良いかが分からず・・・。
はぁ~。( ´Д`)
って事になりかねませんので。
(>_<)
では、では早速、
自分がしたい登記を確認してみましょう。
- はじめに
- 自分がしたい登記を確認するには、登記が必要となった原因を特定すること。
- 登記原因を特定するための3つの質問
- 登記原因と登記手続きを特定する具体例
- 例1)購入した不動産に所有権の登記をした後に、購入した不動産に引越し住所を変更した所有者の方。
- 例2)購入した不動産に所有権の登記をした後に、結婚し氏名を変更した所有者の方。
- 例3)不動産を売買代金を支払い購入し、購入不動産の所有権を取得した方。
- 例4)父親が所有する不動産を、父親の死亡により相続でその所有不動産を取得した方。
- 例5)夫が所有する不動産を、贈与により妻がその所有不動産を取得した。
- 例6)不動産を購入される方からの住宅ローン申込みにより、住宅ローンを貸し出した金融機関。
- 例7)不動産購入時に借入した住宅ローンの借入金全額を完済した。
- 例8)不動産購入時に借入した住宅ローンの借入金全額を完済した。尚、所有者の住所変更もあり。
- ま と め
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自分がしたい登記を確認するには、登記が必要となった原因を特定すること。
自分がしたい登記を確認する上で最初にすることは、
◆登記が必要となった原因を特定すること。(※超重要です。)
です。
はぁ?( ´Д`)
って感じですか?(^^;)
もう少し説明すると、
不動産又は、不動産の名義人に起きた、登記が必要となった原因(以下、「登記原因」といいます。)を特定すること。
です。
更にもう少し説明すると、
⇩⇩⇩
起きた出来事の内容を登記簿に反映(正確には登記記録に反映)させる手続き。
なので、
不動産又は、不動産の名義人に起きた登記原因が特定出来れば、するべき登記も特定される。
ということなんです。
では、
上記をふまえて、自分がしたい登記を確認してみましょう。
登記原因を特定するための3つの質問
ここでは、
登記原因を特定するための方法をご紹介致します。
その方法とは、
3つの質問に答える形式で、
「YES」と答えが出たらそこで登記原因が特定。
⇩
「NO」と答えた場合にはその次の質問に移り、
⇩
再度「YES」又は「NO」で答えていく方法です。
但し、
この方法は個人の方が出会うであろう主な登記手続きに焦点をあてて作成しておりますので、この方法で全ての登記手続きの登記原因を特定することは出来ません。参考までに、この方法で特定できる登記原因とそれに基づく登記手続きもご紹介致しますので併せてご確認願います。
YES → 登記原因は所有者の転入又は結婚等のみ?
YES → ◆所有者の転入又は結婚等のみ
NO → ◆所有者の転入又は結婚等以外にも登記原因有り
NO ↓
↓ ↓
②お金のやり取りがある登記原因?
YES → ◆不動産の売買
◆貸出による担保設定
◆借入金完済
NO
↓
③所有者が死亡している?
YES → ◆相続等
NO
↓
◆贈与等
■上記の方法で特定出来る登記原因と登記手続き
◆登記原因=転入等 → 所有者の住所変更登記
◆登記原因=結婚等 → 所有者の氏名変更登記
□所有権に関する登記原因と登記手続き
◆登記原因=売買 → 所有権移転登記
◆登記原因=相続 → 所有権移転登記
◆登記原因=贈与 → 所有権移転登記
□所有権以外に関する登記原因と登記手続き
◆登記原因=貸出による担保設定 → 抵当権設定登記
◆登記原因=借入金完済 → 抵当権抹消登記
どうでしょう。
登記原因が特定出来れば、それに基づく登記手続きも特定される事が分かりましたでしょうか?
ちょっと分かりづらい。
(¯―¯٥)
という方もいると思いますので、次の章でもう少し具体的に例を挙げてみたいと思います。
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登記原因と登記手続きを特定する具体例
では、
前章で紹介した「登記原因を特定するための3つの質問」を元に、具体例を挙げて登記原因と登記手続きを特定してみましょう。
例1)購入した不動産に所有権の登記をした後に、購入した不動産に引越し住所を変更した所有者の方。
①登記原因は所有者の住所や氏名の変更?
YES → 登記原因は所有者の転入又は結婚等のみ?
YES → ◆所有者の転入又は結婚等のみ
◆登記原因 = 住所移転(転入又は転居)
◆登記手続き = 所有者の住所変更登記
例2)購入した不動産に所有権の登記をした後に、結婚し氏名を変更した所有者の方。
①登記原因は所有者の住所や氏名の変更?
YES → 登記原因は所有者の転入又は結婚等のみ?
YES → ◆所有者の転入又は結婚等のみ
◆登記原因 = 氏名変更(結婚)
◆登記手続き = 所有者の氏名変更登記
例3)不動産を売買代金を支払い購入し、購入不動産の所有権を取得した方。
①登記原因は所有者の住所や氏名の変更?
NO
↓
②お金のやり取りがある登記原因?
YES → ◆不動産の売買
◆登記原因 = 売買(売買代金の支払い)
◆登記手続き = 所有権移転登記
例4)父親が所有する不動産を、父親の死亡により相続でその所有不動産を取得した方。
①登記原因は所有者の住所や氏名の変更?
NO
↓
②お金のやり取りがある登記原因?
NO
↓
③所有者が死亡している?
YES → ◆相続等
◆登記原因 = 相続(父親の死亡)
◆登記手続き = 所有権移転登記
例5)夫が所有する不動産を、贈与により妻がその所有不動産を取得した。
①登記原因は所有者の住所や氏名の変更?
NO
↓
②お金のやり取りがある登記原因?
NO
↓
③所有者が死亡している?
NO
↓
◆贈与等
◆登記原因 = 贈与(夫から妻への贈与)
◆登記手続き = 所有権移転登記
例6)不動産を購入される方からの住宅ローン申込みにより、住宅ローンを貸し出した金融機関。
①登記原因は所有者の住所や氏名の変更?
NO
↓
②お金のやり取りがある登記原因?
YES → ◆貸出による担保設定
◆登記原因 = 設定(貸出による担保設定)
◆登記手続き = 抵当権設定登記
例7)不動産購入時に借入した住宅ローンの借入金全額を完済した。
①登記原因は所有者の住所や氏名の変更?
NO
↓
②お金のやり取りがある登記原因?
YES → ◆借入金完済
◆登記原因 = 弁済又は解除等(借入金完済)
◆登記手続き = 抵当権抹消登記
例8)不動産購入時に借入した住宅ローンの借入金全額を完済した。尚、所有者の住所変更もあり。
①登記原因は所有者の住所や氏名の変更?
YES → 登記原因は所有者の転入又は結婚等のみ?
NO → ◆所有者の転入又は結婚等以外にも登記原因有り
◆登記原因 = 住所移転(転入又は転居)
◆登記手続き = 所有者の住所変更登記
↓
②お金のやり取りがある登記原因?
YES → ◆借入金完済
◆登記原因 = 弁済又は解除等(借入金完済)
◆登記手続き = 抵当権抹消登記
いくつか具体例を挙げて登記原因の特定方法をご紹介してみました。
いかがです。
登記原因特定の方法が分かりましたでしょうか?
具体例のタイトルのように起きた事柄を具体的に箇条書きしてみること。
です。
では、
上記に挙げた具体例を参考に登記原因を特定し、自分がしたい登記を確認してみて下さいね。
(^^)
ま と め
最後までこの記事にお付き合い頂きありがとうございました。
自分がしたい登記の確認方法についてご紹介してきましたが、
お役に立てたでしょうか?
また、
ここで紹介した登記手続きはほんの一部ですので、この記事にたどり着いた方の中には該当するものがなかった・・・。
という方もいらっしゃるかと思います。
お役に立てず、すみません。
m(_ _;)m
この記事で、
自分がしたい登記の確認が出来た方、また、残念ながら例が少なく確認が出来なかった方も、この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
ではでは、また次回の記事にて。
(^^)
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⇩⇩⇩
■ 自分がしたい登記を確認するには、登記が必要となった原因を特定すること。
◇自分がしたい登記を確認するためには、まず、登記原因を特定する。
■ 登記原因を特定するための3つの質問
◇登記原因が特定されると、それに基づく登記手続きも特定する。
■ 登記原因と登記手続きを特定する具体例
◇登記原因を特定するポイントは、具体例のタイトルのように起きた事柄を具体的に箇条書きしてみること。
(^^)/
こちらもご参考下さい。
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